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WATCH2025について About WATCH 2025

映像翻訳を通じた学びの場。
大学生とプロが共に挑む「WATCH2025」

映像翻訳者を育成する日本映像翻訳アカデミー(JVTA)が主催する無料オンラインイベント「WATCH2025: For a Sustainable Future」は、東京外国語大学が共催、神戸市外国語大学が協力となる産学協働プロジェクトです。「WATCH2025: For a Sustainable Future」には、両大学のほか、神田外語大学、名古屋外国語大学、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校、同志社大学などの学生およそ60名が参加しています。

ベースとなるのは、JVTAが行うインターンシップ・プログラムです。このプログラムでは、参加学生全員がJVTAのインターン生としてプロの映像翻訳者でもあるJVTAスタッフの指導のもと、3カ月にわたって上映作品の字幕翻訳実務に取り組みます。さらには作品翻訳の過程で得た社会問題へ理解や知識をもとにしたトークセッションなどの企画、ネットやSNSを使った情報発信なども主体となって担います。

従来からJVTAでは、プロの映像翻訳者を育成するスクールとしてのノウハウを生かし、学校教育機関において映像翻訳や英語を教えたりするなどの活動を行ってきました。そんな中、コロナ禍で大学生がさまざまな機会を喪失してきた姿を目にしたことをきっかけに、彼らの学びを支援するための企画として、2022年2月にインターンシップ・プログラムおよびオンラインイベント「WATCH2022: For a Sustainable Future」を実施。今回で4度目の「WATCH」開催となります。

言葉を通じて世界を知る。
字幕翻訳が育むSDGsへの共感

学生たちが作品にふさわしい字幕を付けて視聴者に届けるには、ただ英語(原文)が理解できればいいだけではありません。専門用語や作品のテーマについてわからないことがあれば調べ、正しく理解しながら訳していく必要があります。そうして自分の言葉を物語に重ねながら翻訳していく過程で、学生たちは作品で描かれるテーマや社会課題について理解を深め、SDGs目標への共感とグローバルな視座をあわせもった人材へと成長します。また視聴者は、作品の力に加え、字幕やトークセッションを通じて、言語の力を信じ、言語の学びに情熱を注いできた若者たちの「言葉」を受け取ります。

プログラムには60名近い学生が携わることから、個人での作業だけでなく、グループでの協働作業やミーティングを数多く重ねます。そうした活動を通して、学生たちは「チャレンジ精神」「チームワーク力」「コミュニケーション力」「リーダーシップ力」「主体的行動力」「グローバル素養」といったスキルを身につけていきます。さらに、自らがSDGsの重要性を発信する側に立つことで、世界を取り巻く社会・環境問題についての新たな視点・気づきを得ることにもつながるでしょう。